甘過ぎた

自分の予定に動かされる日々に耐えかねて、好奇心の赴くままに首を突っ込むことを辞めた。最優先でやるべきことを考えて、攻めのスケジュールにした。時間の管理が上手くなるにつれて、余裕を持った日々を送れるようになった。そしたら、ガッツを忘れてた。
締め切り前日に血相を変えてやる感覚を悪とし、スマートにこなす事を美徳に感じていると日々が無難過ぎる。だからといって3日徹夜して仕事しますってのは頭おかしいと思うが、完璧なまでのスケジューリングを限界ギリギリまで行動するポテンシャルをもって組み立てる事ができるならこれに勝る者は無いだろう。当然限界ギリギリに無謀に挑戦しても風邪引いて大損害になることは目に見えているので、それが可能になる道程を実行する。もう他人と比較して安心するのは辞めよう。強烈な軸を自分の中に持とう。
以下のブログを読んで啓発されたのでした。HBS卒業生のブログ。ゆるーく構えた感じがとても好き。

しかし、どちらにせよすでに9回裏でツーアウトなので、これが最後の勝負。万が一内定をもらえたときに備えて戦いの準備が必要である。アメリカのベンチャーキャピタルのパートナーというのは交渉のプロ中のプロであり、超強敵なので条件交渉にはかなり周到な準備が必要。相手が切ってくるであろうカードを想定して、こちらが切り返すカードをある程度決めておく・・・例えば「不況だからMBA卒の平均給与は下がっているはずなので○○ドルが妥当」ときたら「2008年と2009年とのオファーの平均額は○%しか変動しておらず、ベンチャーキャピタル業界の給与平均についても○%しか変動していないのでフェアでない」と切り返す・・・といった細かいシュミレーションを繰り返し、ロジックとデータをガンガン組み立てていく。
ついさっきの「家でてけ事件」で精神力が残されていない僕がこの集中力の要る作業をするのは難しく、どうせ内定なんて出ないとさじを投げて箱根の温泉にでも行きたい気分だったが、箱根は遠いので最後の力を振り絞る。
週末かけてノートにびっちりと戦略を用意して挑んだ月曜日、予定通り電話が来た。
ここが勝負。さすがの単細胞・能天気な僕もこの瞬間は本気になった。

愛の日記@ボストンhttp://yokichi.com/2009/09/job-change.html