仏像三昧

腸炎でまる三日くらいやられ、治るや否や、今日は休日だというのに気付いたら何も予定が無かった。天気もいいので朝っぱらから引きこもって勉強・・というのも人間性を疑われる気がしたので、散歩と美術館にでも行ってみることにした。上野の国立科学博物館でやっているhttp://www.tbs.co.jp/inkaten/ 特別展「インカ帝国展」というのに行こうと思ったのだが、着いたらチケット販売所から長蛇の列で、何時間かかるかわからなかったのでスパっと諦め、代わりに近くでやっていたhttp://www.boston-nippon.jp/ 特別展 ボストン美術館 日本美術の至宝というのに入ってみた。

絵画の色彩や筆遣いなど全くわからないが、何か感じるものがあるはず・・とガイダンスマシンまで500円払って借りて、説明を聞きながら一生懸命観察したけど、やっぱり駄目。狩野派とかなんとか派とか前提知識がなさ過ぎるのか、絵画に対する感受性の問題なのか、ぶっちゃげ全く面白くない。歴史は好きだから、インカ帝国は楽しめたと思うんだけどね。

とはいえ森羅万象何らかの学びはあるはず。悔しいのでなんか無いのかとその後考えていたのだが、さすがにちょっと思い返すといろいろ興味が出てきた。

例えば、今日は一年分くらい大仏の絵や像を見たけど、よくよく見ていると、インド人にしか見えない。




まず着ているもの。いまでもインドへ行くと女性が着ている、民族衣装のサリーに見えないだろうか。肩から横掛けし、帯のように締め、羽衣で神々しさを描く。それから、アクセサリー。額の印、首飾り、足首のリングなど、どれもインド文化特有のものではないか。最後に、台座の蓮。蓮はインドの国花であり、ヒンドゥー教の神話に特徴的なシンボルとしてよく出てくる。

仏教ももともと古代インド発祥なので当たり前ではあるが、ここではそのインドらしいシンボルがそのまま、中国や東南アジア、日本に到るまでほとんど形を変えずに続いていたことに意味合いを求めたい。(いろいろアジアは旅行しているけど、どこにでも大仏はある。)なぜそうなったかというと、その宗教や文化が他国のものよりより強力に保護されうる環境が続いたからではないだろうか。

歴史的な世界のGDP推移をグラフで見ると一目瞭然。

産業革命ごろまで、世界にはインドと中国しか無かったようなもの。(このグラフ、当時の国境線をどこに置いているのかは気になる所だけど。)政治経済が安定してると、そのコミュニティの文化は自然に守られ、投資される機会が多くなり、発展する。世界最先端のものはみんな欲しがるので、周辺諸国へ広がっていったということですね。


なんかつまらないエントリーになってしまった。でもアウトプットの無い勉強は絶対しないとこの前決めたので、調べてしまったのでとりあえずポスト。せっかく調べた分を忘れるよりはいいかな。


その他:
インドと仏教

インド美術史・ヒンドゥー教美術史★インド神話なら!天竺奇譚:インド神様図鑑
http://www.k5.dion.ne.jp/~dakini/tenjiku/zukan/art.html
釈迦時代
http://www4.tokai.or.jp/kyuguan/mutoku/14_05jidai.html