周囲の音楽を認識するiPhoneアプリ、Shazam(シャザーム)

たった今珍しくテレビを見ていて目に付いたiPhoneのCM.アプリの追加で用途がガンガン広がる!みたいな内容だったのですが、例で紹介されていたアプリがなまめにクリティカルヒット

Shazam
音楽のあるひととき、思い出、物語を作ろう。Shazamは周囲で流れている曲を自動的に認識してTagを作ります。その曲を購入したり、友達とTagを共有することができます。アーティストについてもっと知りたい場合や、新しい音楽を発見したい場合にとても便利です。

要するに街角で流れている曲、「あれ、これなんだっけ?」とか、カフェで流れている「いい曲だな、欲しいけど名前わかんないや」が完全に解消される、音楽好きには失禁モノの革命的アプリケーションのようです。どうやら数年前から技術はあったがなかなか参入できず、iphoneのアプリケーションが出たことで一気にブレイクスルーしたのでしょう。平成15年の記事がありました。街の音楽をキャッチ!-SHAZAM- http://www.systemk.co.jp/press/press_040331.html

iPhoneがShazamにとってのブレイクスルーだったのと同様に、ShazamもiTunesにとってのブレイクスルーになり得る。iPhoneから音楽買うのって、応援してるアーティストのCDを発売日に買うのとかと違って、ほんの一瞬気が向くか否かが大きく関わってくると思う。*1上の例でも、
「あれ、これなんだっけ?(0.1秒)」→
「いい曲だな、欲しいけど名前わかんないや(0.3秒)」→
「あーめんどくさ。やっぱいいや(0.2秒)」
でビジネスチャンスが終わりなんですよね。このコンマ何秒の間でユーザーがいかにコンビニエントに手に入れられるか。

そもそもコンテンツにユーザーが合わせる時代は終わって、いかにユーザーの痒いところに手が届いてくれるかが最重視される今。テレビ離れも小型化されるパソコンも、イーモバイルも、Kindleも、そしてiPhoneも全部そう。オフィス用品とかもアスクル http://www.askul.co.jp/とかに頼めば全部宅配してくれます。ずいぶん良い時代になったものですね。欲求のハードルはどんどん上がります。これが何を表しているかというと、世界は必ず人間の本能に向かって進むってこと。まぁあたりまえなんだけど、ふとしたビジネスチャンスって日常自分がいかに楽になれるかってことをばっかり考える僕みたいな怠惰な人間の方がひらめいたりして。

ちなみにiPhoneは5月か6月あたりのメジャーアップデートを予想していて、*2同時に今のau携帯の2年契約が切れるから変えようと思っているけど、こんなCMを見せられたら即欲しくなってしまった。莫大な広告費でテレビ宣伝しまくる孫さんの戦略は、見事にここにいる少年1人のハートを貫いたのでした。

*1:iPhone持ってないんだけどね、まぁ間違ってないと思う

*2:たぶんジョブズ引退のカウンターパートに持ってくるんじゃないかと予想…