バランス

インターン先の上司のJさんは、会計とか事業再生のプロフェッショナルで、適当に年数回くらいコンサルとかセミナーとかやってれば楽勝に行きてけるレベルの人なんだけど、芸術にも造詣が深い。美術系の家庭で育ったらしく、ご自分でも絵を描いたり、作品をデザインしたりするらしい。
Jさんは人生に於いて、ビジネスとは別の自分を構成する一面として、この芸術的要素をかなり真剣に捉えてる。多忙な中でも作品と向き合う時間を確保し、哲学・宗教・心理学・歴史等様々な分野の本を読み、専門家に話を聞き、昇華させて深い精神性に裏付けられた芸術へと落とし込む。
元々は親への反発心からビジネスの世界へ足を踏み入れたこともあり、20代の頃は芸術には見向きもしなかったそうだ。考えが変わったのが、激務で精神的に追いつめられ、苦しんだとき。あるべき姿を自分のルーツに求めて考えに考えた結果、解答を示したのは小さい頃に家でどっぷり浸かっていた絵だったそうだ。

自分にとっては何がそれに当たるのか、最近深く考えます。