TOEFL iBT—英語学習について思うこと

今年申し込むかはわからないけど、交換留学の書類提出用にTOEFLiBTのスコアが必要なので試験会場をオンラインで予約した。なまめの英語スペックは形容が難しいところで、非帰国枠で言えば多分トップティアだけど、しっかり海外で勉強してきた人には全然敵わないかんじ。周りの友達は気づけば帰国子女やハーフばっかりで、平気でTOEFLiBT105(/120)点とか叩き出す猛者ばかりで焦ります。TOEFLiBTで105点というのは、アイビーリーグに留学が認められるレベルです。試験日は5月31日。自分もこのレベルを目指すつもりだが、単純に暗記でなんとかなる話ではないから困る。

TOEICとか英検とかと違ってTOEFLiBTはごまかしが効かない。アウトプット能力が地で出るライティングとスピーキングがあるから。課題に対して回答を示し、その裏付け理由と具体的な証拠を述べるというロジカルな作業を他言語でやらねばならない。*1留学先でサバイバルしていける本当の英語力が必要な、本物の試験なのです。よく丸暗記戦法で英検1級とかTOEIC900オーバーを誇る人がいるが、そんな人に限って全然喋れなかったりするのは、英検TOEICの結果が何の意味も成さない事を体現してしまっているのではないか。

日本人英語下手過ぎ現象は、マジ半端ない。各種英語能力試験では最下位グループの常連だし、のらりくらりとしているうちに、少なくともエリート層は韓国人も中国人もペラペラになってました。「日本人は発声器官の構造が欧米人と違うから、英語を喋る事は出来ないのだ」とか記事を載せてたどこかの研究者は今頃どうしてるのだろうか。高校生くらいのときになんかで読んだんだけど、この人は周りに帰国子女とか居なかったんだろうか、、衝撃的過ぎて思わず思い出してしまった。

おまけに日本は中学高校と英語を習う訳だけど、教える教師が英語喋れないのに澄ました顔して教壇に立ってるわけだから気が狂ってるとしか思えない。学校の授業を真面目に受けて英語喋れるようになった人を見た事がありません。小学校から英語教育!とか叫んでる場合じゃなくて、とりあえずティーチングアシスタントの外人と日本人教師の立場を入れ替えなさい。

愚痴を吐き出した所で問題の所在を探すと、明治期の語学の教育方針に根底がある。というか自分はこの説を信じてる。1867年からスタートした明治維新で外国の知材や技術を導入しまくる。その過程で必要だったのは、日本の文化を伝えることではなく、いち早く他国の知識を「解読」して導入すること。このために当時の語学はひたすら読解と翻訳ができることが優秀の象徴だった。そしてその時期に教育方針は定着し、日本が経済大国になって「発信」する側になったあともその改訂は行われず、今に至る。

長文読解とお情け程度のリスニングができて誉められる時代はとっくに終わった。英語は解読を迫るオルメカ文字でも無ければ暗記科目でも無い。ただの言葉。いつまでも国内でぬくぬくと生きて行けるかはわからないんだから、もうちょい頑張りましょうよ。

TOEICTOEFL iBT換算表

TOEIC Aランク(860〜990)=TOEFL iBT (95〜110)
TOEIC Bランク(730〜855)=TOEFL iBT (80〜94)
TOEIC Cランク(470〜725)=TOEFL iBT (50〜79)
TOEIC Dランク(220〜465)=TOEFL iBT (25〜49)
TOEIC Eランク(5〜215)=TOEFL iBT (0〜24)

http://oekokeram.com/?p=16

*1:就活面接みたい