日本出国前の、現状あたまの中など

香港出発まで2日となりました。
夏休みは申し訳ないくらいリア充満喫しながらサマーインターンをちょこちょこやったり社会人訪問をして、自分の働くイメージをひたすら固めては作り替え微修正していました。留学前の日程的に受けられる範囲で受け、結果的に外銀、役所、ベンチャーでやりました。いずれも長くて一週間程度のものだったので、2年弱やっていたウィル(VC)と比べると、ちょっと嗜好を凝らした説明会みたいなものではあります。
しかしサマーインターンは楽しい。基本的に短期プログラムなので、寝ずに作業して苦行を共にしたりして(この夏、何回徹夜でパワポ作ったことか。。)どうしても仲良くなる。打ち上げが楽しすぎる。普段会わない他大の友達が沢山できて、交友関係が広がりました。例えば香港へは関空から出るので、某インターンで出会った京大の友達と最終日遊びます。これにて日本の就活は一旦終わり。9月からは視野を広げ、香港留学とグローバル就活を同時並行させるつもりで少しずつ準備しています。

今の時点でやりたいことを整理してみる。

前回インフラ都市開発、エネルギーなどに興味があると書きましたが、働き方の面をもう少し整理します。
僕がやりたいと思っているのは、未来都市を自分の手で作ることです。それはマイノリティ・リポートエスタシティの世界をイメージしていて、手を動かすと空間に電子パネルが出てきて動かせたり、車が平気で飛んだり、動力は自然エネルギーで全てまかなえて、テレポートはまだ難しいかもしれないけど、週末にちょっくら宇宙へ行けて、シュワちゃんが襲ってきたり守ってくれたりする世界です。もともとSFっぽい世界観がすごく好きで、そういった映画や一枚絵を見ると胸が熱くなります。



こうした都市の開発に自分ひとりで全て係わるのは当然不可能なので、この完成イメージに描かれる技術や業務を洗い出して、その中から最も自分に合った働き方が出来るものを最初のステップに、と考えていました。例えば、技術面では、電気自動車(EV)、スマートグリッド、環境対応型/農業ビル、太陽光発電、バイオ/自然エネルギー、建築設計、ロボット、Six Sense などなどの開発あるいは市場拡大。全体の統率を担う、あるいはそれをサポートするという面では、政策担当者(官僚)、戦略コンサルタント、不動産、金融、貿易などが考えられます。
こうして1つの軸を持ちつつも関係する業態を考えていくと意外とキリが無かったりするので、留学前の期末テスト後〜夏の機会に関しては、あまり業界を狭めずにいろいろな企業に話を聞きに行っていたつもりです。僕はチャンスがあれば掴まない手は無いと考える男なので、一度機会があれば(むしろ作り)聞けるだけ話を聞かせて頂き、ある程度自分の中で「そこで仕事をすることで結果的にやりたいことが出来る度」と「自分の性格とのフィット度」のマトリックスでプロットしました。そこから新卒数年後、中堅、業界の覇者になったときにそれぞれどんな関わり方が可能か、業界や会社、部署レベルのライフスタイル、給与、自分のバックグラウンド、人生の先輩の助言などを考え踏まえて、結局金融系が一番合ってるような気が、今はしています。
金融にもいろいろありますが、出来る限り自分の裁量で夢を実現させたい僕は、数年間金融機関で修行したあと、自分が代表の「未来都市創造ファンド」なるものを組成して(名前は「キムケン・キャピタル」あるいは「フクナリ・キャピタル」にしようと思ってる。中国語名は「福成資本」だ。なんか成功しそうな名前だと思いません?)、直接投資先(土地やビル、技術、企業)を選択し、自分の選んだ最高級のチーム(各種ビジネス職、デザイナーや建築士不動産鑑定士、アナリスト、経済学者などなど)と一緒に理想の都市をアジア各地に創り上げていくことを考えていました。なんとも独善的ですね。ファンド形態にするのは、手っ取り早く世界中から資金を集められると思うからです。都市開発には莫大な資金が必要です。
ところが、この線で脳天気にしばらく考えていたのですが、ファンドで稼ぐ方々(VC,PE,ヘッジファンドなど)から続々「難しいよ」とのお言葉を頂き、最近立ち止まっています。VCに居たくせに、ファンドの事を甘く見ていました。あくまで投資家のリターンを最大にするのがファンド事業主の使命であって、理念に共感して投資してくれる人なんか居ないよ、というのが現実的な所。ましては云兆円単位で資金が必要な都市開発なんかでは。投資家の立場から考えると、同じ数億を投資して、低リスクでリターンが高い方へ手を伸ばすのは当然ですね。利率度外視で投資が行われる(というのは誤解に満ち溢れているが)マイクロファイナンスファンドなどは、ともすれば人の生命が掛かっているし、資金規模が全く違う。同じモノサシでは考えられません。
ひとつだけ、自分の夢を金融で叶える手段があるとすれば、自己資本投資です。自分がリッチになったあとに、土地でもビルでも買って、建築なりリノベーションなりすればいい。これは簡単です。自分のやりたいようにやればいい。ただし、金さえあれば。
問答無用で馬車馬のように働き死ぬほど稼ぎ、華麗にアーリーリタイアしたあと、余生はちょっと大きな自分の趣味に集中するというありがちなプランもありなのかもしれません。好きなことを仕事にしたいですが、少なくとも実際に投資銀行ベンチャーキャピタルでやった業務はそんなに嫌いではありませんでした。ああ、なんかごく普通の就活になっていってる気がする。。

わたくしの現状はこんな所です。留学前にとても実りある期間を過ごせて本当に良かった。香港でもじっくり考えて前に進もうと思います。それでは御機嫌よう!香港遊びに来るときは連絡ちょうだいねーー