The Economist July 30th Turning Japanese

毎週日曜朝に、The Economistを読んできて議論する会に参加しています。そこで扱われるトピックのメモ。さらっと読むだけでなく、どうやったらより意義あるものにできるか試行錯誤中。

Leaders - Debt and politics in American and Europe (p.7)
& United States - The debt ceiling (p.27)
http://www.economist.com/node/21524874
http://www.economist.com/node/21524888
先進国病。欧米も日本のようになってしまいますよという話。

Leaders - The Big Mac index (p.10)
http://www.economist.com/node/21524873
ビックマックより面白いネタ募集中。

Briefing - Norway after terrorism (p.18)
http://www.economist.com/node/21524852
移民に寛容な政策を取っていたノルウェーで、極右の愛国主義者が起こした無差別テロ。政府官邸が狙われ、若手政治家が多く犠牲になった。ノルウェーは人口500万人弱でGDP30兆円程度。年間歳入の40%程度を北海油田で取れる石油収入で賄う。同時に石油収入は年金ファンドとして投資。
移民政策とは、自国のGDPを維持以上するための労働力を自国内で供給できないために、他国から人材を受け入れる国内労働力として貢献してもらう政策。ノルウェーは2010年の統計で10%強が移民。ポーランドスウェーデンなど近隣諸国が多いが、イラン、パキスタンイラクなども多く、今回はのテロもこのイスラム系社会の出現が理由になった。
よく日本でも、少子高齢社会に対応するために、近隣アジア諸国を中心に移民を受け入れてはどうかという議論がなされるが、今回の平和な国で起こったテロは、安易な発想に疑問を投げかける。犯人は愛国主義者で、日本や韓国を多文化主義を否定している国として賞賛しているようだ。
移民政策が成功するか否かは、同化政策が出来るかにあると思う。移民国家として比較的成功した例としてアメリカがあると思うが、西海岸のABC(米国系中国人)などは完全にアメリカマインドの人が多い。日本にも日本の空気を読めて日本語が会話できる位しゃべれる外国人はいっぱい居たりするが、共通していることは文化が純粋に好きで、音楽やファッションを真似していくことで望んでその文化に溶け込もうとすることだろう。
外人はOK/NOの無差別二元論はレベルが低すぎる。人が移動することは前提条件なので、細かく「受け入れられる人とは」を考えてみたら面白いかも。

Asia - Japan's hopeless politics (p.12)
http://www.economist.com/node/21524918
辞めるのか辞めないのか。世界にバレバレ。政治というものは経済とはまったく違うパラダイムインセンティブで動いているのだと思う。

Europe - Charlemagne (p.45)
http://www.economist.com/node/21524818
どこへ向かうのかEU

Briefing - China's web giants (p.51)
http://www.economist.com/node/21524821
中国のウェブ業界は景気いい。あんまり新しく気になった事はないけど、日本のEコマースの市場規模40$Bnは2010年で既に中国70$Bnより小さく、5年後には6倍程度になる。(リンク先のグラフ参照)ITスタートアップをしたい人たちは、国内マーケットでわざわざやらなくてもいいかもしれない。

Business - Keeping employees healthy (p.54)
http://www.economist.com/node/21524905
医療コストを下げるには、日々の健康管理と予防が一番。

Finance and economics - America's fiscal union (p.61)
http://www.economist.com/node/21524887
EUとUSは、連合体と連邦制ということで、スタートの力学は逆だがストラクチャーは一緒だ。各州をEUの各国と見ると、例えばヴァージニア州ギリシャ並の、対GDPで145%の債務を抱えていて、デラウェア州イリノイ州、ニューヨークなどの収入を移転して補填している。中国の西部大開発もこれだし、日本の地方バラマキも要はこれです。

Science and technology - (p.66)
http://www.economist.com/node/21524701
CTスキャンを石油発掘に応用する技術。Digital rock physicsというらしい。
石油はご存知の通り今のところ世界で最もメジャーなエネルギー源。原発への積極投資ができない今エネルギーとしての注目度は以前高い。
石油といえば石油があと数年で枯渇するから使用を控えましょうみたいな論調がよく教科書に書いてあったりするが、単純に需給の話で売り手が増えたり価格が上がれば発掘範囲は広がるし、採掘技術が進んでコストが下がっても同じく。
参考:Carbonates - Ingrain Digital Rock Lab Houston, Texas USA - Ingrain Digital Rock Lab